美山のこと・・・その1

 美山町は南北に長い京都府のほぼ真ん中に位置し、東側は滋賀県に接しています。府内の町村では一番面積の大きい美山町はそのほとんどが山林で、山あいを縫うように流れる由良川に沿って点々と集落があります。
 なかでも北村の茅葺き民家の集落は文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。
 初めてこの地を訪れるひとはとても懐かしい郷愁を覚え、ゆったりとした気持ちに浸れると思います。それはその人の年齢にもよるでしょうが、都会で生まれ育った若いひとにもそう感じさせるのは、日本人のこころに脈々と受け継がれた日本の原風景がそれぞれの遺伝子の中に存在しているからではないでしょうか。

 仕事の関係で美山に通い始めて5年になります。春夏秋冬さまざまな表情を見せてくれる美山の自然は、毎年同じ営みを繰り返すのですが、その移り変わりを見飽きることはありません。
 ゆっくりとした時間の流れは都会では味わえないものです。
 時間の関係でいつも通る道沿いからあまり大きくはずれることはできませんが、いつの間にかあそこにはどんな木があっていつ頃花を咲かせるとか、この道端では季節が来ると彼岸花を見ることができるとか、覚えてしまいました。
 今年はこぶしの花がよく咲いているなあ、紅葉が早いなあなどと季節を肌で感じながらレンズを向けています。雪が積もるといつも見る景色が一変し、ついつい興奮してしまいます。

 最初は出会うものすべてが新鮮で夢中でシャッターを切っていましたから、撮った枚数はかなりの数になりますが、さすがに5年も通っていると次第に撮る対象が絞られて気に入ったポイントに絞ってじっくり撮るようになってきました。
 まだまだ私の知らないすばらしい場所がたくさんあると思います。
 これからもいい写真が撮れたら少しずつアップして、このサイトへ来てくれる人たちと美山の自然を共有していきたいと思っています。


2003年・秋
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